少しずつペースを戻さないといけないので、8時過ぎに起きる。子どもたちも叩き起こして、宿題なり卒業制作なりやることをやるよう伝える。
今日はご飯作りから解放されたいので、夜に友だちと飲みに行くゆる夫にカレーを作ってほしいと頼む。子どもたちと外食するつもりだったが、あまりにも寒い。夜はカレー食べて、おやつパーティしながらゲームしようと声をかける。
「おやつパーティ」というのは子どもたちが小さい頃からの山口家の習慣で、単に晩御飯を少なめにして夜に好きなお菓子を広げて食べるというだらしないイベント。安上がりで多少の背徳感もあって、もう中高生の子どもたちに「おやつパーティしよう」と呼びかけると今でも喜ぶ。
お菓子も子どもたちのリクエストを聞いてポテチやグミを仕入れてきた。私は気をつけないといい加減にスーツが入らなくなる。
昼前に区役所へ行き、住民情報担当が出勤して業務システムの入れ替えに伴うテストをしているところを覗く。生活支援や保健福祉も年末と年始に出勤して、システム入れ替えに対応してくれた。
こういう地味な仕事は、なかなか市民に伝わらない。膨大な住民情報を複数の要素の組み合わせて、しかも元になる制度が異なるケースも多い。かつては窓口で待たされることにイライラする側だったが、区役所に入ってバックヤード業務を知ると単純には行かないとわかるようになった。
もちろん、業務効率化には日々取り組んでいる。マイナンバーカードを持っていれば、住民票や税証明は役所に来なくてもコンビニで出せるので、ぜひ使ってほしい。
今はまさに自治体DXの過渡期で、こうしたシステム変更や業務の見直しを乗り越えた先には「来なくていい区役所」が実現し、本当に対面で必要な相談や支援に人を回せると期待している。
区長室で、5日の課長会の資料を作る。毎年、残り3ヶ月の引継ぎを意識した注意事項や、今年度の動きを踏まえた区の目指す姿を示している。
SNSで見かける「AIでプレゼン資料が5分でできた」的なTipsで作業してみたが、パワポを作るのはまだうまくできない。中身もやはり実感が伴わず、結局4時間かけて自分で作った。あとは明日にWord用のレジュメを作るだけ。
いつも、配付用資料と投影用資料を作る。映すパワポを先に読まれては、話す意味が無いからだ。参考文献に何度も紹介している『マネージャーの問題地図』(沢渡あまね)をつける。
「民間人区長からの最後のメッセージ」というページも作った。本来は中で実績を積んできた人のポジションを押しのけて、民間人の私が所属長の席に座ってる意味は、外部から見た行政組織の変革のため。すでに市教委時代を合わせるとキャリアは10年だが、最後の1日まで行政に染まり切るわけにはいかない。
そして、今回の公募の結果を見る限り大阪市はもう民間人は不要なんだなと感じている。民間人が上司に来たという経験が、少しでもプラスになるように最後の一日まで改善したいし、役立ちそうなメッセージを残しておきたい。
帰ったら、ゆる夫がカレーを作ってくれていた。なぜか和風だしパックが入っていて、ほんのり鰹風味がした。
帰ってきてから「なんでだしパック入れたん?」と聞いたら「お義母さんが入れてたやんか。正月に『鍋の中のだしパックがない』とお義母さんが鍋をかきまわしながら言いに来た時に、『ボクのに入ってて、固いけど食べました』って言った時の」と懐かしいエピソードを出してきて、いやいやそれは中華丼(それに和風だしもどうかと思うけど)やったやん、え、カレーやったと思うけど、と言い合いになったが「だしパック食べた事件」を思い出すだけでおかしくて、どうでもよくなった。
ゆる夫は友だちに会いに出ていき、母子3人でカレーを食べ、この間から捨てる前にデータを消そうとつないだら面白くなってしまった「WiiPARTY」をやる。
着せ替えすごろくというゲームで、忍者や海賊の衣装を帽子、靴とそろえていく。息子が止まったコマでは「海賊のパンツ」が与えられ、娘が止まったコマでは「海賊のスカート」が着せられる。たった10年ちょっとで価値観が変わったのを感じる。「パンツを履きたい女の子はどうすんのよ」と言いながら、忍者の覆面とピエロの服とちぐはぐな恰好になってる私を子どもたちが笑う。
楽し過ぎたせいで、Wii Uはしばらく置いておくことになった。
カレーの後にどうかと思ったけれど、おやつも食べてしまい、いよいよ仕事の服が入るか不安になる。ヨガマットを出して、腹筋ローラーを再開した。
録画していた「万博総決算SP」という番組を観た。生野区と港区の中小企業の出展が紹介されていて嬉しかった。番組全体は「ニシ」=「夢洲」の扱いで、だから「ニシ」の定義づけをベイエリア区を入れてちゃんとしてほしいと言ってるのにと怒り、コメンテイターは重鎮だけでなくもっと若手経営者も入れてほしかったなと思う。
最後にマツコが坂東玉三郎をゲストに呼んだ番組を見て美麗な夕霧にうっとりしていたら、ゆる夫が終電近くで帰ってきた。友だちの近況を話してくれる。普通、正月3日にお風呂に入ってから夜に会いに行く友だちって何だろうと思うけれど、知り合いなので心配はしていない。
仕事の本を読み始め、目が耐えられなくて寝落ちした。
あと86日。

