2026年1月22日(木)

寒い。電車の中で選挙担当の係長に会い、夕べも遅かったと聞いた。知事選の候補者届け出日、無投票であれば業務がかなり減るが立候補者は複数いた。

 権利だから仕方ないとは言え、開票作業を想像して鬱々とする。

 会議も出張も無い日で、寒いのとデスクワークが溜まっているので助かる。集中して、港区で今年度から取り組んだ「乳幼児期からはじめるスマホ教育」の資料をまとめた。

 昨日のうちにAIに作らせてみたが、どうも違う。港区と連携協定を結んでいるACワークス株式会社の「デザインAC」のテンプレートをDLして、中身は1から書いた。対策の必要性、タテとヨコのつながりで実施し始めた取り組み、新しい連携と今後の展開をまとめる。

 途中、港区のスマホ対策をまとめたページが無くなっているのに気づき、担当に知らせる。AIはこういうサイトの管理や情報の更新チェックができるようになってほしいが、行政の多くはネットにつながらない内部専用の生成AIしか使えない。

 昼休みに、ChatGPTに港区役所のURLを示して「更新されてない情報」と「リンク切れ」リサーチさせたら、どこのページとは言わずCMSのリンク切れチェッカーを使えと言われた。

 あと、終わったイベントには「終了」と書いた方が親切だよ、とのこと。また時間のある時に確かめることにする。

午後からはいくつかレクと決裁を挟み、資料を完成させて関係者に送った。

 部下はやはり私が所属長なので、必要な修正はしてきても「感想」は遠慮してかフィードバックしてこない。スタートアップの経営者からの前向きなコメントがすぐ返ってきて、作業が報われた気がした。

 夕方に選挙管理委員会が集まり、府知事戦の報告と指名掲示のくじを引く。Mー1の「笑神籤(えみくじ)」みたいなでかいのを、神妙に委員の方が1本ずつ引く。初めて見た時、アナログで驚いた。15分ほどで終わるこの作業のために、委員のみなさんに集まってもらったのに恐縮する。こんなことが、選挙まで続く。

 区長室のあるフロアの会議室に、期日前投票所がセッティングされた。年に2回も見るとは思わなかった。相変わらずの組織力、行政の真面目にミッションを遂行する力は選挙の時に実感する。

 夜は区内のお店で、ある部署の飲み会に誘われた。日本酒を持ち込んでよかったので何人かが持ち込み、私も「町田酒造」を振る舞った。残った分は「吹田のぞう」という、吹田市の酒屋の商品で中身は山形のお酒と交換した。その日集まったお酒は、場の空気も相まって美味しかった。

仕事に熱い行政職員は、どこにもいる。普段は見せない姿や言葉を、お酒の場に垣間見る。

宴会の最後の方はこの1年、折に触れて議論を交わしている「多死社会における『ひとりで死ぬ』こと」について、ACP(人生会議)×終活の啓発をどうするかを、話していた。死後委任の問題は厚労省も動き出している。港区も独居高齢者が多い。取り組みたいことの1つだ。

「思い通りに死ぬのが一番難しい」と、尊敬する福祉職の大ベテランが言っていた。就活しながら、頭の隅でうっすら終活のことも考えている。

 酔った時は、近所のコンビニでアイスをお土産に買う。一瞬の「やったぁ」が聞きたいだけ。

 お風呂に入ってから、藤井風のライブ映像を観つつ自分のアイスを食べる。

ああ 全て与えて帰ろう/ああ 何も持たずに帰ろう/与えられるものこそ 与えられたもの

 20代でこの歌詞が書けるアーティストの才能と達観に震える。そう、52年かけてもらったものを、手放す作業に入った実感がある。

溶けるように寝た。

 あと67日。

 

「人生会議」の啓発グッズ。暗いところで光るので、交通安全対策にもなる。