自転車で出勤。ゆる夫は抗原検査をしてインフルもコロナも陰性だった。出勤するとのこと。娘はコタツで二度寝している。
職場に着き、メール処理をする。この4年、ずっと悩まされている地域課題の意見交換が入る。過去からの経緯があるのに地域に忘れられてしまい、行政が責められることは多い。当事者としては頭の痛い案件だが、ケーススタディとして面白い事例だなと研修講師の脳で考えてしまう。
もう一つ嬉しくないレクが入り、ああ人間だもの仕方ないと、話を聴く。お昼は買い出しに行く暇がなく、カップうどんで済ませてしまった。インスタントばかり食べている。
午後は大阪海上保安庁の巡視船「なにわ」の就役披露式に出席する。大阪港に面している区長がみんな来ていて、情報交換ができてよかった。「なにわ」は前は沖縄で「いしがき」として活躍していた船が大阪に来て名前を変えたそうで、新しい船ではないが乗せてもらった。
港区長になったお陰で、船に触れる機会が多く好きになった。水上警察の船、水上消防の船、空母、潜水艦、クルーズ船。船で働く人の話も興味深い。
大阪港を眺めると「どや」といばりたくなる。海のあるまち、ええやろ。もっと親水エリアがあればと魚釣りができるようにならないか、来てすぐに動いてみたけれどダメだった。悔いが残っている。海に親しめるまちづくり、築港南の再開発に希望をつなぎたい。
戻ってきてレクやメール処理をして、選挙管理委員会に出る。いよいよこの週末。寒くなるらしい。
急な選挙で区民ホールが押さえられなかった。磯路小学校の講堂で開票する。3年間、校長教頭の関係だった糸井先生のところに任期の最後の最後でお世話になるのは、縁を感じる。
開票の終了予定時刻は午前3時。期日前投票の大行列も、投票箱が5つあるせいだ。区役所は1つも悪くないのに、申し訳なくて頭を下げてばかりいる。
夕方の案件は、お金も人手もないけど港区愛があれば貴女がやりますよね?それってとても美しいストーリーだと思うんです、というご提案に、恥を忍んで転職活動がうまくいってなくてメンタルに来てること、今は選挙もあるし引き継ぎもあるし最後の1日まで忙しくて余裕が無いことを部下もいる前で話した。泣きたい。
きっと事前の打ち合わせで「山口区長なら喜んでやってくれるんじゃない?」「めっちゃいいやんそれ」と盛り上がって来たんだろうなと、私の豊かな想像力はそこまで考えてしまう。
そして断ることで「なんだ、自分の生活が優先か」「期待はずれ」「度量も愛も無い人」と思わせたんじゃないかと、ふっと落ちる。
相手が期待したストーリーに乗ろうと、無理してしまう自分を知っている。相手に悪気はなく、無邪気に「いい話を持ってきた」つもりなんだろう。正直にキャパ不足を伝えた。
終業になり、頭の中がぐるぐるしたまま浪速区スポーツセンターに自転車を走らせる。西区・大正区・浪速区のPTA役員が集まり、3区合同でやってきた「高校進学説明会」を次年度どうするかの話し合い。
浪速区が主導となった経過もあり、西区も大正区もお手伝いならできるけれど、3区で輪番とか実行委員会を立ち上げてまでは……とのこと。まず、ほぼ主催である浪速区が、どうしたいのか中で協議することになった。
子どものためにやってあげたいのは、わかる。でもPTAには「Teacher」もいる。本当に必要なら、中学校の進路指導の先生も運営に協力してほしい。でも働き方改革で無理、と学校に言われる場面が増えた。
どうすれば、PTAで進路選択の役に立てるのか、過去の経過も踏まえて考えることになった。次年度はメインの担い手になるので「やる負担」も「やらない批判」も引き受けなければならない。
「優しい人で居たいと痛いが止まんない」と、頭の中で「Magic」が流れる。緊張感のある会議だった。疲れた。
帰ると、息子が「ミセスどうだった?」と駆け寄ってきた。20時にスタジアムライブの当落発表なのを、すっかり忘れていた。一つひとつ、メールを開ける。全部落ちていた。息子の顔が曇る。最後までチケ取りがんばるから、と励ます。
今日も「ばけばけ」と「No No Girls」を観て、ちゃんみなにプロの心得と努力の大切さを毎日のように説かれ、プロでもないのにサックスの指だけ練習して運動して、今日のモヤモヤを言語化して寝た。私は弱い。
あと53日。

