選挙の代休で休みになっているが、朝から自分が回すオンライン会議に出る。こどもの読書推進や不登校などの議題に参加者が意見を交わす。
背後で娘が制服を着て、ホテルでのマナー講座を兼ねた卒業お祝い会に出て行った。私も私学の女子高だったので、覚えがある。
会議が終わり、家にひとり。業務メールのチェックだけして、2時間だけコタツでマンガを読んだりうとうとしたり。「休んだ」感じがようやくした。
それでも、2時間でまた仕事や家事に戻る。下駄箱の中から、古い靴や痛い靴を処分する。奥から古い土や肥料が出てきた。港区長になった夏に、ヒマワリをベランダで育てた時のものだ。
港区の花はヒマワリと桜で、磯路の桜通りの桜を安全対策で伐採せねばならないという時に、地域の方から「ヒマワリも区の花なのだから、ひまわりの苗を配ったらどうか」と言われて育ててみた。
生野区では生野ライオンズクラブから、区の花の紫陽花の鉢植えの寄附がありイベントで区民のみなさんに配っていた。まちのあちこちに彩り豊かな紫陽花があり、季節を感じさせてくれた。
ヒマワリは桜の代わりにならないという声もあって事業化は諦めたが、その夏はベランダが華やかだった。
片づけを終えてスーツに着替え、アルトサックスのケースを担いで練習に向かう。いつも通っている教室の空き部屋を借りて2月22日の「ふれあいフェスティバル」で吹く曲を練習する。お手本のYouTubeの演奏を聴き、変なラッパみたいな音しか出ない自分の力量を呪う。
そこから港区民センターに移動し、センター館長の浜田さんと練習をする。「風になりたい」を吹くのにタンバリンでのサポートをお願いした。防音室で何回か合わせ、少し楽しくなってきた。指使いで何カ所か不安は残るが、1人じゃない安心感がある。あとは本番までに、もう一回ぐらい音出しの練習時間をひねり出したい。
オンデマンドバスをメトロ弁天町駅そばのバス停に呼ぶ。乗りたいのに、シティバスがバス停をふさいでいる。予約時間になり、運転手はバス停より後ろの位置でオンデマンドバスのドアを開けた。
仕方なく道路沿いのフェンスを乗り越えようとして、背負っていたサックスの重さで後ろにひっくり返りそうになった。腰を痛めた。
予約時間を過ぎると、オンデマンドバスは去ってしまう。バス停がふさがれていて、フェンスを乗り越えるか遠回りして車道を歩かないと乗れないって、ひどくないか。
痛めた腰とサックスの重さによろめきながら、築港一丁目で降りてバンデホテルへ。港区内関係機関の代表が集まり、送別会が開かれた。退職者が4人、港区での思い出やこれからの話を残る人と共に話し、黄色とオレンジを基調とした花束をもらった。
嬉しかったのは私が「港区に来たらクルーズ船を見ないともったいないですよ!渡船で反対側から全貌を見るもよし、観覧車に乗って上から見るのも楽しめます」と推したので、何人かで一番大きなクルーズ船が来た時に見に行ったと報告があったこと。
「マンションが建ってるのかと思いました」「観覧車から見たら内装が豪華でした!」と興奮したそうで、私の船でもないのに「どや」と喜んでしまう。
私も時間休を取って、観覧車の上から最大級のクルーズ船ベリッシマを見たことがある。1つのまちだ。乗員乗客6000人は、築港・天保山のエリア内の人口とほぼ一緒。
初入港の船の、歓迎セレモニーで中に入れてもらったことも何度かある。内装や設備・複数のレストランにショーが行われるホール、エステにプールと区役所の仕事とのギャップを見せつけられる。いつか客として乗れる日は来るんだろうか。多国籍のスタッフが、働いていた。
帰りの電車では、一緒に帰った他の所属の女性とたまたま「HANA」の話になり、「実はノノガ(「NoNoGirls」の愛称)最近見終わって、我が家でめちゃ熱いんですよ」「私も紅白でちゃんみなとHANAの絡みを見て気になって、先日観終わったところです」と1年遅れなのに同じ熱量で話せる人に出会って、盛り上がりながら帰った。ファーストテイクの「SAD SONG」泣きますよね、と。
帰ってサックスを下ろし、約束していたので息子の期末テストの計画をチェックする。学校から配られたテスト範囲のプリントを写メして、Claudeにアップし「勉強に取れる時間は毎日3時間、このテスト範囲をやり切る計画を立てて」と指示すると、読み取った範囲や提出物の締め切りを考慮してあっという間に時間割ができた。
元塾講師としては、危機感を覚える。そこに「土日祝は5時間使える」「数学が苦手なので長めに」と入れなおすと、新たなタイムスケジュールを作ってくる。学校で配られたプリントや教科書を読ませて、予想問題だってできるだろう。
とは言え「暗記」や「問題を解く」のは人間の仕事なので、娘が中学時代に使っていた単語帳を引っ張り出して使い方を教えた。
娘には、ホテルでのコース料理の写真を見せてもらう。ちゃんとした正式なコース料理で、美味しそうだ。「何がおいしいってみんな言ってた?」「パンとバターやばいって、お代わりしてる子もいた」「それ、ホテルのシェフが泣くヤツやん」と笑う。家族の頭には、ギャロップのネタが仕込まれている。私もホテルで周りの人が「パン美味しいな」という度に、笑ってしまう。
寝る前に、ある課から頼まれたイベントの投稿をXにして、朝観たフィギュアスケート女子SPの上位陣の演技をもう一度見た。バンクーバーやソチを思い出して悶々とし、日記を書けず寝落ちした。
あと40日。

